ミッション

人工衛星を打上げて何をするのですか?

最新電子デバイスの実証試験として以下の①~④のミッションを行います!

①超小型衛星の高性能化に向けた高集積回路の実証試験

大学、企業の参入が急速に進んでいる超小型衛星市場において、衛星開発のベースとなるべく、集積度が高い高集積回路のうち幾つかを選定し、衛星に実装して宇宙での性能実証を行う。また、フォトカプラやセンサーICなどの実証を行い、経年劣化・損傷の度合いの評価を行う。

②超小型衛星のローコスト化を目指した非宇宙用太陽電池の宇宙での技術実証試験

低軌道の人工衛星は運用期間が比較的短いため、高価である宇宙用の太陽電池に頼らずとも、民生用の太陽電池が宇宙でどの程度の期間使用可能であるかを実証できれば、太陽電池にかかるコストや入手性から鑑みて有用であると考えられる。本衛星では、宇宙用の太陽電池を用いて衛星の運用を行うが、空きスペースを用いて複数の太陽電池を搭載することで経年劣化・損傷の度合いの自己チェックを行う。

③超小型衛星の電界結合型共振システムを用いた非接触電力送電の技術実証試験

超小型衛星の内部は非常に狭く、コネクタ間でのハーネスの取り回しが困難である。往々の超小型衛星では、基板間での電源、信号の伝送に苦労しており、超小型衛星内におけるケーブルレス技術の確立は急務である。

そこで、ケーブルや部品点数の削減、低コスト化を目的として、非接触電力送電のうち電磁界の発生を制限する電界結合型共振システムを用いて電力伝送の実証を行う。

④人工衛星の一般利用推進

本衛星では衛星制御用の通信機を一機のみ搭載している。一般的に制御と中継は異なる通信機を用いて行うが、一台の通信機を用いて限定的に実現する。

⑴ メールボックス機能としての公開

アップリンクした文字列を衛星内で一旦保持し、適当な時間が経過した後にエコー処理して返送する。また、受信したデータは開発側サーバーで共有し、ウェブサイトで公開する。

⑵ QSLサービスの提供

衛星で受信したコールサイン、受信信号強度(RSSI)、日付や時刻など(GPSを搭載した場合は、コマンドを受信した位置座標も含む)の情報を、衛星が撮像した画像をデータして提供する。(画像に印字するのはダウンリンク後)

⑶ 送受信成功地点のマッピング (未定:GPSが搭載できたら可能、なくてもある程度の位置推定は可能?)

コールサインをもとに、アップリンクコマンドを送信した地点とコマンドを受信した衛星の位置、ダウンリンクデータを送信した衛星の位置とそれを受信した地上局の位置を記録し、概ねの各位置の座標データを用いて提供するサーバー上でマッピングを行う。